理美容業界は教育産業と言われている。
入社して0ベースから技術、人間性を教育し独立させて行くからそう言われているのだろう。
とは言え教育する側は『教育者』としての学びをしてない人がほとんど。これが業界の離職率の高さに繋がっている一因でもあると思う。
現場から叩き上げの人がオーナーになり自分の考えだけで教育していく。全てが悪いわけではないし、それでうまく行ってるお店もあるので何とも言いようがないんだけど、要はオーナーの人間性や感情という曖昧なものに振り回される訳だ。
教えてやってる。雇ってやってる。気分次第でコロコロ変わる。この思考ではスタッフは相当に苦しい思いをする。
そしてスタッフが落ち込めば伝家の宝刀の決め台詞『最近の若い子は根性が足りない』でバッサリ切り落とす。
根性が足りないんじゃ無くてこの会社を選んだ事に失望してるのだ。
私も企業した頃はそんな思いをスタッフ達に強いていたと反省している。
これじゃマズイな!って思うオーナーは外に学びに出る。そこで大海を知り成長して行く。
本来の自分ならスタッフに迷惑をかけてしまう。本当にどうしようもない自己中でワガママな性格。これを補う為に学んでると言っても過言ではない。
自分の馬鹿さ加減を知った上で足りない所を教養で補うのだ。なので上から下への教育というより横に並んで『共に学び、育つ共育』と言うほうがしっくりくる。
つまり組織の中で全員が教えてるし教わっているのだ。
人間不思議なもんで、気づいた時から変化が訪れ思考が変わり、言葉が変わり、人格が変わっていく。やがては未来も変わって行くのだろう。
生まれ持っての人格者って人もいるだろうけど、残念ながら私はそうではない。が、それはそれで今となっては深みが出たってもんだと勝手に解釈してる(笑)
スタッフは人生の大切な時間を会社に預けてくれる。その時間をより充実させ、実り多き時間にする責務が経営者にはある。
経営者のワガママに付き合う為に働いているわけでは無い。
よくスタッフ教育して行く中で大切な事はなんですか?と聞かれるのだけど、『信じ抜く事』だと答えている。
相手が信じてくれるから信じるのではく、先ずはこちらから信じきる。
人生は長いからごく稀に『裏切られた』と思う事もあるだろう。(俺は無いけど)しかし人生は与えた物が返ってくるので自分がスタッフ達にしてきた事なのかも知れない。
そもそも自分の人生ですら思い通りに行かないのに相手の人生が思い通りに行く訳ない。
目指す景色が同じなら多少の道草や寄り道、回り道は楽しんで行こうぜ。と多少の寛容性がある方が人生は楽しいのではないだろうか。
まぁ、とりとめの無い話で何が言いたいかと言うと、リーダーとしてカッコよくありたいし、懐深く生きて行きたいなって話。
ではまた(^_−)−☆